食農わくわくねっとわーく北海道 趣意書

平成14年5月

転換期にある今、人口、食糧、環境、エネルギー問題は地球的な規模で課題になっており、未来に対する不透明感の下に、生きる上でに安全と安心が切実な問題となりつつあります。

この中で、多くの人々が物質的な価値や経済効率の追求を優先してきたことを反省し、意識・価値観・ライフスタイルを見直し、人間と自然との共生、健康やくらしの心地よさなどを目指す新たな模索(例えば、スローライフ、スローフードなど)や創造の営みへ取り組んでいます。

特に「くらしといのち」の根幹である食料とそれを支える農業・農村の価値が再認識されつつあります。食料・農業・農村基本法が制定され、食料自給率の向上と農業の多面的機能への理解の増進が求められていますが、このためには市民社会における食と農の重要性について意識の醸成が必要であります。また、食と農の乖離も問題になっている今日、生産者と消費者のコミュニケーションも重要です。

これからの北海道の農林水産業を育む自然環境の保全、担い手育成のためには、市民が具体的にどうサポ-トをしていくかが問われている時期にあります。消費者として「選ぶ」「批評・評論」するだけでなく、ともに食・健康を育てる「創り手」として、誰もが参画できるしくみが必要ではないでしょうか?

健康、環境、教育などのテーマを通じて多様な地域活動が行われていますが、これら様々な取り組みを行っているグループ、市民団体、NPO等の間で、食と農の視点から交流する場やネットワークが形成されれば、生産者と消費者、食と農のコミュニケーションの裾野がひろがり、地域の農業や農産物の応援団になることが期待されます。また、地域の農業や農村は、都市のライフラインとなる物資の供給基地であり、都市住民の癒しの場ともなることから、市民のセイフテイネットを確保する観点からもこのネットワーク形成は重要であると考えられます。

このような時代の大きな転換期において、食と農を通じて健康、環境、教育、福祉、エネルギーに関心を持つ人達のネットワークづくりと自主的な活動により、北海道の食料・農業・農村さらには林業・水産業の活力ある未来を切り拓くことを目的にして「食農わくわくねっとわーく北海道」を設立するものであります。