食物アレルギーの小窓から見た「わくわく」への期待

運営副委員長   長谷川浩( 長谷川クリニック)

私は、小児科医で食物アレルギーを専門にしています。診療の中心が原因を見つけて対策を立てることですから、日常的に「食」の負の面をみてきたわけです。そんな中で、アレルギーは私達の生活習慣や環境の歪みを警告しているのだと確信するようになりました。警告の対象は、多くの方に共通する社会的な要因と個々の弱点を教える個別的な要因に大別できます。まず、アレルギーを急増させ重症化させてきた社会的要因ですが、私が考えるのは以下の三点です。

1、飽食と美食が行き過ぎて、嗜好品に対する中毒が蔓延したこと。
2、合成した化学物を使い過ぎて、それに依存していること。
3、本来の食べ物と食べ方、つまり、食性から離れたこと。

これらへの対策は成人病や癌対策にもつながり、社会全体で取り組むべきことだと考えています。

一方で、アレルギーの特徴として、原因に個人差が大きいことがあります。たとえば、ある人に最高の栄養源が、他の人には猛毒だったりしますし、微量の混入物で命を失うこともあります。そのため、アレルギーでの「安全・安心」には、情報公開・透明性の確保が不可欠であり、最も困るのはデマや嘘と誤った情報なのです。これは、アレルギー患者にとって切実な問題です。

しかし、この個人差を逆手にとり、自分を知り他の人に具体的に知らせれば、相互理解・相互協力に向けたきっかけにもできます。このような発想の転換は、「わくわく」の活動にも応用できるかも知れません。

さて、今回は字数の制限で語れませんが、私なりに医師の立場から更に具体的な情報を発信したいと考えています。同時に、それぞれの立場からの考え方と知識、伝承や豊富な経験からくる知恵についても教えて頂きたいのです。それに加えて、立場を越えた未来思考のアイデアもどんどん寄せて頂ける、そんな体制にできればと思います。

つまり、「わくわく」が、会員の熱意とそれぞれの知識や経験を基に、老若男女を問わず同業種・異業種の人々が交流し自由に提案し合う場になることを願っているのです。その上で、お互いを高め合いながら、北海道の明るい未来が予感できて、楽しく「わくわく」する会にして行こうではありませんか。